ナポレオン二世のブローチです

塚本哲也の本、[マリールイーゼ]を読み、ナポレオン二世が精神的苦痛から病気になり21才の若さで亡くなり
可愛そうな運命に涙しておりました

その後、新宿のホテルのアンティークフェアで、デミタスカップに夢中で、宝石やブローチ等目もくれていなかったのに、誰かに肩を叩かれた気がして振り向いた
宝石ケースに目が釘付けになりました　　　　　　　　　　　沢山あった宝石類の中で
このブローチだけが目に入ったのです

運命の出会いを感じました

高価な物ではありませんが、この機会を逃したら、二度とお目にかかれないと思い、値切るのも忘れて購入してしまいました

塚本哲也の本の中に当時の新聞記事にも書いてありました
当時の貴族は14才になると
今のプロマイドのように
色々な小物に肖像画デビューをされたそうです

1815年～２2年の間、護衛服姿なので16才の頃から21才迄の
その当時の物のだそうです200年以上前の物になりましようか？

庶民の為に作られた物で
高価ではありませんが
しっかりした作りで中は象牙に描かれているので色あせることなく、いつまでも今の状態が続くそうです
ナポレオン二世は、ハプルスブルク家一番の美男子と言われています

パリのアンバリッドのナポレオンの櫃の前に、このブローチを着けて
二度、親子対面をさせて来ました
政略結婚とはいえ、皇女様として大切にされ、ナポレオンの方が夢中だったようです
ナポレオン二世も可愛いがられて育ちましたが、三才でナポレオンと生き別れ島流しされた
ナポレオンは、10才の時に　亡くなり生涯会うことは出来ませんでした

ただ一人の肉親、母親マリールイーゼとも中々会えずに
お爺さまである
オーストリアの皇帝は
可愛がってくれたものの
いわゆる人質の身、フランスに利用されないように、オーストリアの宮殿からは、出る事は許されずに
哀しみの中病気で２１才の若さで亡くなりました

歴史的事実の王子様と一緒にいる
楽しい事ですよね

大きさ　縦、約５、５cm
　　　　横、約４、５cm
　　　　幅、約０、５cm

象牙に絵描かれている為に
少し厚みがあります
中は壊さない限り見る事はできません
留め金具の造りから古さが感じられます

おばあちゃんになり若い方に
楽しんでもらいたい

最後の写真は、ヘレンドの陶版画の原版です

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