日清戦争における下関条約(1895年)後の心情を詠んだ全権大使伊藤博文の掛け軸です。
直筆。落款確認済。
横幅42cm、縦幅185cm。

漢詩は七言絶句となっており、

豪氣堂々横太空日東誰使
帝威隆髙楼傾盡三杯酒天下
英雄在眼中　博文

豪気堂々 太空に横たわる、日東 誰か帝威をして隆んならしめん。
高楼 傾け尽くす 三杯の酒、天下の英雄 眼中に在り。

私の心意気が大空に広がっている、この日本において一体誰が天皇陛下のご威光を世界に轟かせしめるのであろうか、この私をおいて他にはいない。
今高い建物に佇んで酒を飲んでいるけれども、故事の英雄たちですら私の眼中ではないのだ。


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