経糸は紙糸、緯糸は正絹とぜんまいのぜんまい紙布の八寸名古屋帯です。

軽くて薄く、ざっくり織られている自然布ですので、盛夏を含むオールシーズン着用可能なものだと思います。

一見したところ、苧麻（からむし）や科布、藤布や葛布などの帯にもよくあるデザインですが、正絹を含むのでより柔らかく締めやすいです。

波に水玉のような曲線的な模様と、変形の市松のような直線的な文様が両側に配されていますので、合わせる着物やその日の気分で全く違う表情にコーディネートが可能です。

矢代仁の無地お召しでスッキリモダンにも、アンティークの小さな華紋の宮古上布で波と魚で海のイメージでも、幅広くお楽しみいただけます。（1、2枚目）

布端におそらく織の目印のためのオレンジと水色の耳印があります。（16枚目）

柄は全通柄で、手先のみがかがられた松葉仕立てです。（14、15枚目）

パールトーン加工済みです。（17枚目）

この帯には証紙はありませんが、柄違いの同じ生地の帯の証紙がネット上にありましたので、ご参考までにお借りして掲載させていただきました。（18枚目）
表に響かない手先の縫い代の繊維で燃焼実験をしてみましたところ、経糸は植物繊維、ぜんまい以外の緯糸は動物繊維だったので、こちらの表示通りかと思います。

全長約375cmです。

画像でもお判りいただけるかと思いますが、新品未使用品ではないので、手の部分に締めた時の織り跡があります。

状態や色や寸法など、出来る限り正確に記載を心がけてはいますが、一素人の個人出品でありますのでそれでも限界はあります。
あまり神経質でお厳しい方ではなく、どうかご寛容な方にお願い申し上げます。

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