web上のフィンランド語辞書では”Kielo/キエロ”は鈴蘭と訳されますが、それがデザインの根源になっているかは不明です。

“Kielo”シリーズには、数種のフォルムがデザインされましたが、いずれも特徴的なのは花瓶の胴にあたる部分のリング状の膨らみで、このモデル番号は“1558”です。

タマラ・アラジンは1959年にリーヒマエンラシに籍を置く前は、フライトアテンダントとしてパイロットと管制官の間でロシア語通訳をしていた興味深い経歴を持つデザイナーです。
1959年から1976年までガラスデザインに携わりました。1960年代のリーヒマエンラシの花瓶の約半分は彼女のデザインだったそうです。150以上のデザインを世に出したとも、匿名のデザインもあり、それ以上とも言われているようです。
現代でも彼女のデザインである花瓶は多く目にする機会があるのはそのためなのでしょう。
しかし、メディアへの露出があまりなかったようで彼女自身に関する情報を目にすることは決して多くはありません。

【デザイン】Tamara Aladin(1932-2019)
【製造年代】1970年代中期
【製造工場】Riihimaen Lasi / リーヒマエン・ラシ
【サイズ　】高さ約20cm//上部Φ約7.3cm//胴の下部幅約10cm
【コンディション】大きなダメージのない良好なヴィンテージコンディションです
・緑矢印が指す箇所に一見では分かり難い薄っすらとしたキズがあります。


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